気象庁は2月27日、今週末にかけて日本列島を通過する見込みの低気圧について「急速に発達し、全国的に春の嵐となる恐れがある」と発表した。関東地方では瞬間風速30メートル以上が予想されており、同庁は暴風や高波、大雨への警戒を呼びかけている。
予報によると、現在東シナ海にある低気圧が2月28日夜から急速に発達しながら日本海に進み、3月1日には北海道付近に達する見込み。この低気圧に向かって南から暖かく湿った空気が流れ込み、広い範囲で天気が荒れるという。
地域別の予想
北海道・東北:3月1日昼過ぎから暴風雪の恐れ。日本海側を中心に30〜50センチの降雪が予想される。吹雪で視界が極端に悪くなる可能性があり、車の運転は極力控えるよう呼びかけている。
関東・甲信:3月1日未明から風が強まり、昼過ぎには瞬間風速25〜30メートルに達する見通し。電車のダイヤが大幅に乱れる可能性があり、JR東日本は一部路線で計画運休を検討していると発表した。降水量は多いところで80ミリの予想。
東海・近畿:2月28日夜から雨が降り始め、3月1日にかけて局地的に激しい雨の恐れ。雷を伴う見込みで、落雷や突風にも注意が必要。
中国・四国・九州:2月28日午後から先行して雨が降り始め、夜には一旦弱まるが、3月1日に再び活発な雨域が通過する「二段構え」の降雨パターンとなる見込み。
交通機関への影響
JR東日本は27日夕方の時点で、3月1日の首都圏在来線の一部路線で計画運休の可能性があると発表。対象となりうる路線として、京葉線、総武線快速、湘南新宿ライン、上野東京ラインなどを挙げた。正式な判断は2月28日中に行うとしている。
航空各社も影響を警戒しており、全日空(ANA)は3月1日の国内線について「欠航や遅延が発生する可能性がある」とし、ウェブサイトでの最新情報の確認を呼びかけた。日本航空(JAL)も同様の案内を出している。
高速道路についても、NEXCO東日本は「風速が基準を超えた場合は速度規制や通行止めの措置を取る」としており、特にレインボーブリッジ、アクアライン、関越道の赤城IC〜水上IC間は風の影響を受けやすい区間として注意を促している。
「今回の低気圧は、24時間で中心気圧が20ヘクトパスカル以上下がる、いわゆる『爆弾低気圧』に匹敵する発達が予想されます。3月の嵐としてはここ10年で最も強いクラスになる可能性があります」 —— 気象庁 予報課 主任予報官 中島浩一
早めの備えを
気象庁は、週末に向けて以下の対策を呼びかけている。
・飛ばされやすい物(植木鉢、物干し竿、自転車など)を屋内に入れるか固定する
・停電に備えて懐中電灯やモバイルバッテリーを準備する
・川や海の近くには近づかない
・不要不急の外出を控え、交通情報をこまめに確認する
・雨どいや排水溝の詰まりがないか事前に確認する
また、花粉症の人にとっては注意が必要で、暴風で大量のスギ花粉が飛散する「花粉爆発」が起きる可能性も指摘されている。日本気象協会の花粉予測担当・坂田美和子氏は「嵐の後の晴れた日に一気に飛ぶパターンが多い。3月2日以降の花粉量にも注意してほしい」と話している。
最新の気象情報
気象庁公式サイト(jma.go.jp)で警報・注意報の発表状況を随時確認できます。各交通機関の運行情報は、各社の公式サイトおよびアプリでご確認ください。
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